SBSゼンツウ株式会社
SBSゼンツウは物流を創造する会社です。物流ニーズにどこまでも応える(お客様のして欲しいようにする)事を信条に、生協受託業務を中心に展開する食品物流企業として、予冷低温輸送および共同配送、個別宅配や貨物の保管・仕分け・ピッキング・包装・加工作業と食品3PLを展開しています。
日本
- 業界
- 物流・運送
- 利用シーン
- 配送・BCP
- 利用開始時期
- 2017/9
Buddycom導入の背景
当社ではMCA無線を導入しておりましたが、通話エリアが狭く、遠方ではなかなか無線が届かないことがありました。
通信エリアが限定されていたことにより導入できない事業所があったことや、MCA無線が車両に固定されていたため、応答が車両内に限定されていたことが不満でした。
Buddycomを導入した理由
各車両にMCA無線を設置していましたので、無線もスマホへ統一し、ランニングコストを削減したいと思い本製品を採用しました。 同時に、グループ内のSBSロジコム㈱の開発した配車マッチングシステム「iGOQ(イゴーク)」を導入し、機能の一部を利用して動態管理も行っております。 Buddycomは、MCA無線のように機材の設置や取り外しなどがなく、スマホを持ち運んで簡単に使用できるところも採用要因の一つです。
導入後の効果は?
緊急時でも、車両の位置情報の管理とドライバーと運行管理者の情報がリアルタイム共有
実際に先の大雪の際には、各地で配送に大きな影響が出ましたが、各営業所の運行管理者が車両の位置情報を管理し、車両への指示もスムーズに行うことができました。
おかげでお客様へ状況を速やかに連絡し対応することができました。
無事故、かつ、正確な時間で行動する必要がある当社にとって、このようなBCP対策に着手しているという点も、お客様へのアピールに繋がりました。
導入についての関連記事はこちら:https://www.logi-today.com/357309
Buddycomの魅力
MCA無線以上の機能をアプリで手軽に実現
通信エリアの関係で無線が導入できなかった事業所もありましたが、MCA無線からの切り替えで全事業所にIP無線の導入ができたことは大きなメリットです。
スマホを既に携帯している場合、アプリのインストールのみで利用できるという手軽さは魅力だと思います。
また、緊急災害時にも電話が混線する中、通常通りに応答ができ、迅速な対応ができるということは、当社へ委託されるお客様にとっても安心材料の一つになっています。
導入前の課題
Bluetoothスピーカーマイクを利用するかどうか
緊急対応時の通信方法としてMCA無線からBuddycomへの切り替えを検討するに当たり、スマホを操作することはどうしても法的に問題がありました。
PTTボタン付きのBluetoothスピーカーマイク等の周辺機器も使用できるので、色々検討、試験しましたが、コストで折り合いがつかず、運用でカバーすることで解決しました。
周辺機器の使用に関しては引き続き検討しています。
運用でカバーすることにより、複数の業務機能を低コストで実現できるのもスマホのメリットですね。
利用シーン
出庫時、到着時、待機時、終了時の情報共有に利用
全車両用に1台ずつ、ドライバーにBuddycomをインストールしたスマホを持たせており、 毎日、南大沢のセットセンターでセットされた荷物を、東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、福島、静岡、山梨、新潟、全61 の管理センターへ配送しています。
私達は社会から「道路」という仕事場を借りて業務をさせて頂いているという気持ちから、事故を起こさないことが義務であると考えており、出庫時の安全宣言にBuddycomを活用しています。
また、目的地到着時や業務終了時に、ドライバーと管理側で情報を共有したり、各センターへの到着時には、納品時間をコントロールするための待機連絡にも使用しています。
今後への期待
Buddycomの翻訳機能を、外国人の同僚とのコミュニケーションへ活用
現在の運送業界全体に言えることですが、人手不足が問題となっております。
今後は当社としても外国人労働者の採用に力を入れていきたいとの考えもあり、Buddycomを通じた同時翻訳機能については大変興味があります。
また、今後もスマホの活用、普及を進めていきます。
角田 章男様
SBSゼンツウ
南大沢営業所 所長
佐藤 浩生様
SBSゼンツウ
基幹運輸部門 運営企画課 課長