マグロ養殖のスマート漁業にBuddycomが活躍、SDGsの実現に向けた取り組みに貢献
株式会社サイエンスアーツ(所在地:東京都新宿区、代表取締役社長:平岡 秀一)は、独自開発する未来型チームコミュニケーションBuddycom(バディコム)が、株式会社ツナドリーム五島 (本社: 長崎県五島市、代表取締役: 高橋 誠)にてマグロ養殖業の従業員間のコミュニケーションと安全確保ツールとして活用されていることをお知らせします。
導入事例ページはこちら:https://buddycom.net/old-case/case15/
導入事例動画はこちら:https://youtu.be/M83v9pbOtLY
長崎県五島市と通信大手のKDDIは昨年度、ICTによる地域活性化を目指す連携協定を締結。ツナドリーム五島の協力を得て、KDDIの情報通信技術(ICT)を生かしたスマート漁業に取り組んでいますが、この養殖現場でBuddycomが活用されています。
クロマグロを養殖するいけすでは、海風の音や、船の機械音により、作業者同士のコミュニケーションが取りづらいことや、作業中は手袋をしているため電話などによる通話も困難なことにより、必要な情報の連携をリアルタイムで行えないという課題がありました。また、管理者が作業者の居場所も把握できず、有事の際も、迅速に情報を伝えることができませんでした。
そこでKDDIとツナドリーム五島は、マグロ養殖作業者の円滑なコミュニケーションによる作業効率化と安全確保を目的にBuddycomを活用した実証実験を実施しました。
結果、想定どおりの使い勝手の良さと、潮水に強い堅牢なスピーカーマイクの併用で、手袋をしていても操作できる簡便性が決め手となりBuddycomを導入。どこにいてもリアルタイムに情報共有が行えるため無駄ながなくなり、時間と燃料代の削減につながっています。天候や作業の進捗具合によっては作業内容を急遽変更したりもするのですが、Buddycomを使うことで伝達が迅速になり、業務の進行がスムーズになりました。
Buddycomひとつで船上、給餌場、陸上施設での業務連絡が可能
マグロを養殖している漁場で業務を行う際に、人が足りない漁場への増員要請や、撤収した現場から別の現場へ移って欲しい場合などの現場のコミュニケーションツールとしてBuddycomが活用されています。海上での作業ですので、「作業が終わったので、これから行きます・戻ります」といったような安否確認に近い運用もしています。
SDGs達成への取り組みに貢献
ツナドリーム五島のこの取り組みは、国連が定めた「持続可能な開発目標(SDGs※)」の目標14「海洋と海洋資源を持続可能な開発に向けて保全し、持続可能な形で利用する」の達成に貢献する取り組みでもあります。
サイエンスアーツ はSDGsに賛同し、今後もSDGsの認知度向上や目標達成のための取り組みに対し、積極的に貢献することを目指します。そして、「世界中の人々を美しくつなげる」ことを常に考え、新たなチャレンジを続けてまいります。
※SDGsとは・・・持続可能な開発目標のことであり、2015年9月に国連で開かれたサミットの中で世界のリーダーによって決められた、国際社会共通の目標です。
ツナドリーム五島とは
2010年に、豊田通商株式会社がクロマグロの完全養殖を確立させた近畿大学からの技術協力を得て設立した、クロマグロの完全養殖事業を行う会社です。サステナブルな水産資源の確保への貢献だけでなく、育成したクロマグロの品質でも高い評価を得ており、ツナドリーム五島で養成したクロマグロが「長崎県養殖クロマグロ品評会」において、2018年と2019年に、史上初2年連続「最優秀賞」を受賞しています。
Buddycomとは
“現場が変わる“未来型チームコミュニケーションのクラウドサービスです。音声や動画、位置情報(IoT)に加え、AIを利用したデジタルアシスタントでのコミュニケーションが可能です。利用実績では、航空、鉄道、建設、流通など様々な業種でのコミュニケーションとして利用されています。また、災害などの緊急連絡手段(BCP)として利用していただいています。