長野県企業局
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長野県企業局では、再生可能エネルギーの供給拡大とともに、生活に欠くことのできないライフラインを、 将来にわたり維持、確保していくため、改定した新しい経営戦略に基づき、 新しい発電所の建設や大規模改修、水道施設・管路の耐震化など、 未来への投資と、それを支える人材の育成に、鋭意、取り組んでいます。
長野
- 業界
- 自治体
- 利用シーン
- 水道管理事務所・発電所
- 利用開始時期
- 2020/8
Buddycom導入の背景
現場と事務所間の遠隔コミュニケーションとして固定電話、MCA無線機などを利用しておりましたが、機器の更新や免許の更新などでコスト・時間がかかっていました。また、県南北に現地機関が配置されているため、縦断的な情報連携が課題となっていました。
Buddycomを導入した理由
職員全員にスマートフォンが貸与されたため、それを機にスマホ導入プロポーザルに電話や無線機に代わるアプリの導入を相談をしたところ、Buddycomを紹介していただきました。5ヶ月間ほどかけて他社アプリと比較・検証し、多機能なBuddycomの本格導入に至りました。
導入後の効果は?
メールや電話などで行っていた情報共有の時間が短縮しました
長野県企業局では働き方改革の一環として、利便性・機動性の向上を目的に業務用スマートフォンを導入する際に、音声による情報連携をBuddycomにリプレイスしました。
今までは業務用無線を利用して緊急時に連絡を取り合っていましたが、Buddycomにリプレイス後、使い方の質問や困っているような報告はなく、問題なく利用できています。
業務用無線とBuddycomの使い方がほとんど同じなので、ボタン一つで一斉に発話できる簡単さが、現場の方々にすぐに浸透した点の一つだと思います。
Buddycomを使ってグループに一斉発話できるようになったので、メールや電話で連絡するよりも早く大人数へ情報を共有することができ、生産性の向上につながりました。
また、Buddycomのチャットにある画像共有機能をよく利用しています。写真で確認することで現場の状況をより詳しく把握し、的確な指示を出すことが可能になりました。
Buddycomは無線機のような免許が不要なのでだれでも使える点が良いですね。
免許取得者、免許を取得するための勉強時間、免許更新費が不要になったことでコストが削減されました。
利用シーン
現場の水道管理事務所・発電所と事務所間でリアルタイムに会話し迅速な対応が実現
【水道管理事務所における施設の維持管理・危機管理】
日常的な施設の維持管理や危機管理において、施設に異常や事故があったときの連絡手段としてBuddycomを利用しています。
例えば、水道管が破裂してしまった現場に到着したスタッフが、現場の状況をBuddycomを使い管理事務所へ報告し状況を共有します。
報告の仕方はBuddycomのグループ通話だけでなく、写真を共有する機能を使うことで現場の現在の状況をリアルタイムに確認できます。
報告を受けた事務所では、断水や濁った水が出てしまう可能性を考慮し地域住民に知らせる必要があり、Buddycomのマップ機能を使ってその現場の近くにいるスタッフに指示を出し、地域住民のお宅へ訪問するよう指示を出しています。 どこに誰がいるか瞬時にわかるのでとても便利です。
【発電所の危機管理】
故障や異常が起きた際に現場から事務所への伝達手段としてBuddycomを利用しており、まず現場を確認したスタッフが事務所へ連絡をします。
どこで何が起きているのか、復旧にどれくらいかかるのかを事務所に報告し、事務所スタッフが対応策を現場スタッフに伝えます。
また、中央制御所と呼ばれる全ての発電所を一括で管理している場所があり、各発電所間の連絡もBuddycomを利用して行っています。 インターネットを介しているので県内北から南までどこでも利用できることが魅力です。
【事務所】
水道管理事務所や発電所との連絡を取り合う際や、年に数回ある訓練の際にもBuddycomを利用しています。
様々な場所から連絡を受けるのでグループを23個に分け運用しています。
マルチグループ受信機能を利用し自分が関わる複数グループの音声を常に聞ける仕様も便利です。
訓練の際は山岳部にある発電所に向かう道中での状況確認で利用したり、ドローンを使った映像配信の説明を現地の方へ説明する際にBuddycomを利用しています。
情報伝達訓練を設けることで、はじめてBuddycomを利用する方でも、一度訓練で触れば使えるようになる簡単さも魅力の一つです。
今後はライブキャスト機能を使い、映像で現場の状況をさらに詳細に共有できるようにしたいと検討しています。
ライフラインに直結するため人命を守ることにBuddycomも貢献していると言っても良いかもしれません。
今後の展望
地域活性化イベントでのBuddycomの活用も視野に
長野県企業局は地域活性化のためのイベントを行っております。その際ブースを出したりするのですが、今後はそういった場面でもBuddycomを活用したいと考えております。
また、現在は一部の職員のみが市販のイヤホンを併用していますが、現場は騒音が激しいシーンもあるため、今後は堅牢で防水のノイズキャンセリング機能付きの周辺機器の導入も検討しています。
大平 義景 様
長野県企業局
経営推進課 企画開発係