株式会社スターフライヤー
2002年に設立されたスターフライヤー(株式会社スターフライヤー)は北九州空港を拠点に国内7都市、6路線を就航する航空会社です。最上級のホスピタリティの提供を目指した寛ぎの機内空間や厳選されたドリンクメニュー、おもてなしは、ほかの航空会社/LCCと一線を画しています。
日本
- 業界
- エアライン
- 利用シーン
- 客室乗務員、グランドスタッフ
- 利用開始時期
- 2021/5
Buddycom導入の背景
これまで係員間のやりとりは無線機を使用していましたが、ランニングコストが高く、利用できるエリアに制限がありました。その為、地上係員と客室乗務員との情報共有は、飛行機が到着後、地上係員が無線機を機側で客室乗務員に手渡す作業が必要でした。また、音声のみの通信であったため、口頭や紙での情報伝達をしなければならない状況もあり、タイムリーな情報伝達や、判断に時間を要してしまう課題がありました。
Buddycomを導入した理由
エリア限定の無線機からどこでも使えるスマートフォンへシフトし、業務を1台にまとめることを前提に、音声アプリの選定を進めました。 Buddycomは「安定した音声での通信」「チャットによるメッセージの送信と音声による自動読み上げ」「通話履歴の再生機能」「Push to Talkが可能なイヤホンがある」など業務に活用できる機能が充実していることが決め手となりました。
導入後の効果は?
確認のための移動時間や、説明にかかる時間が削減されました
■業務効率化
Buddycomを使用開始したことにより、写真や文字でも情報伝達をすることが出来るようになったため、係員の移動時間や、判断までにかかる時間が削減されました。
また、Buddycomは客室乗務員と地上係員が持つスマートフォンが別の機種でも利用出来ることから利便性の幅を広げることができ、さらにはその他の業務ツールもスマートフォン化したことで、2台持ちが解消され、1台当たり数千円のコスト削減にもつながっています。
■情報連携
地上係員と客室乗務員間での無線機の受け渡しの必要がなくなったことで、「無線機を手渡しする」業務が減り、飛行機の到着後~出発までの情報連携が スムーズに出来るようになりました。
■コミュニケーションの範囲
業務で空港の外に出ることもあるのですが、今までは無線機が通じなくなるため、携帯電話を持ち出し、1対1の通話をしていました。Buddycomを導入したことにより、空港外からの情報伝達も1対多での共有が出来るようになりました。
利用シーン
客室乗務員と地上係員が音声で連携し、お客様サービスもスムーズに
■客室乗務員
機内でお客様をお迎えできる準備が整った時点で、地上係員へその旨の報告をスムーズに行います。
また、航空機が到着後、お客様のお忘れ物の情報や、搭乗開始のタイミングを客室乗務員から地上係員へBuddycomを使って情報連携しています。
今までは、DOOR OPEN・CLOSE時に地上係員との無線機の受け渡しがありましたが、Buddycomでは、乗務時に所持しているスマートフォンをそのまま使用出来る為受け渡しの必要がなくなりとても便利になりました。 また、出発されるお客様の情報共有にも利用し、スタッフがBuddycomで連携することでお手伝いが必要なお客様へのご案内にも役立っています。
■地上係員
ご出発されるお客様、ご到着されたお客様へのご案内に関する情報の確認、飛行機の運航に関わる情報共有に利用しています。
お客様からのお問い合わせの際や、 飛行機の遅延や欠航など大事なアナウンスも、運航情報をBuddycomで正確にテキストメッセージで共有することによって、これまでよりもスムーズにお客様へ状況をお伝え出来るようになりました。
Buddycomの魅力
聞き逃しても発信者元に聞き直す必要がなく、係員のタイミングで確認できる
クリアな音声のみならず、文字による情報共有や通話再生を利用することで、作業中やお客様対応で聞き逃しがあった際に、発信者元に聞き直す必要がなく、係員のタイミングで何度も確認することができます。
また、お客様への対応内容の共有の為、報告書を作成する際も、係員同士の会話の確認が後から出来るので、作成時間の短縮に繋がっています。
管理コンソールでアカウントのグループ設定や、名称変更が簡単にできます。現在は、業務を軸に利用している為、日によって利用するアカウントが異なる運用をしていますが、個人単位でのアカウント利用にする場合でも、管理コンソールで簡単に変更できるので、運用面においてもとても魅力的です。
スマートフォンだけでなく、デスクトップ版のBuddycomも利用開始しました。
バックオフィスでは、テキストメッセージでのやり取りがパソコンからも発信可能なため、とても便利だと好評です。
Buddycomの今後の活用
空港内だけでなく、空港間コミュニケーションも視野に
今後は北九州空港での利用も視野に入れ、連携体制を強化していきたいと考えております。
空港内での連携だけでなく、遠く離れた空港間での連携もできるようになることで、より安全・安心なサービスをお届けできると考えています。
柴山 佳絵 様
株式会社スターフライヤー
Innovation推進部
鈴木 比香里 様
株式会社スターフライヤー
客室部乗務三課
阪上 莉布 様
株式会社スターフライヤー
羽田空港支店旅客課