ツナドリーム五島
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2010年に、豊田通商株式会社がクロマグロの完全養殖を確立させた近畿大学からの技術協力を得て設立した、クロマグロの完全養殖事業を行う会社です。
長崎
- 業界
- 水産養殖
- 利用シーン
- マグロ養殖
- 利用開始時期
- 2019/8
Buddycom導入の背景
マグロを養殖するいけすでは、海風の音や、船の機械音により、作業者同士のコミュニケーションが取りづらいことや、作業中は手袋をしているため電話などによる通話も困難なことにより、必要な情報の連携をリアルタイムで行えないという課題がありました。また、管理者が作業者の居場所も把握できず、有事の際も、迅速に情報を伝えることができませんでした。
Buddycomを導入した理由
導入前に、いけすや船上などで実証実験をさせていただき、想定どおりの使い勝手のよさでした。何よりBuddycomは、潮水・潮風に強い堅牢なスピーカーマイクをペアリングして使うことができるため、手袋をしていても操作できる簡便性が導入の決め手でした。
導入後の効果は?
忘れ物が減り、時間と燃料代の削減につながりました
Buddycomはスマートフォンにインストールされて常にポケットに入っており、スピーカマイクでの操作のみですので、スマートフォンの水濡れなどの破損や作業着ポケットから落とすといったダメージが無くなったのは効果の一つです。
漁場へ行く際、船で移動するのですが、Buddycomを導入してからは、どこにいてもリアルタイムに情報共有が行えるため、先行している船が忘れ物をしても、全従業員に一斉連絡をし、近くの船や丘のメンバーの誰かが届けることができます。やはり、船で出発してから戻るとなると、時間も燃料代も2倍かかってしまうところ、それらの削減につながっています。
天候や作業の進捗具合によっては作業内容を急遽変更したりもするのですが、Buddycomを使うことで伝達が便利になり、一旦打ち合わせに戻るといったことが無くなり、業務の進行がスムーズになりました。
利用シーン
Buddycomひとつで船上、給餌場、陸上施設での業務連絡が可能
マグロを養殖している漁場で業務を行う際に、人が足りない漁場への増員要請や、撤収した現場から別の現場へ移って欲しい場合などの現場のコミュニケーションツールとしてBuddycomを活用しています。現状大きな緊急事態は発生しておりませんが、海での作業ですので、「作業が終わったので、これから行きます・戻ります」といったような安否確認に近い運用もしています。
また、我々は各漁場で定点を決めて赤潮のチェックをしています。
マグロの給餌業務が中心となりますが、赤潮の被害を防ぎたい際に、陸上施設で赤潮のチェックをしつつ、給餌の続行、給餌の停止、待機などといった連絡を従業員間で迅速に行っています。
緊急時の利用シーンとして避難訓練にも活用しています。
事業を継続するにおいて、従業員の安全が最優先されますので、例えば津波などの自然災害、急な積乱雲による雷など、命に関わる危険性があり、こういった自然現象による非難は想定しておかなければなりません。
避難訓練では津波の危険性があると想定し、各養殖現場に作業員を配置し、基地局から従業員全体にBuddycomで一斉連絡を出しました。これにより、情報連携がスムーズになり、現場から避難する際などの移動時間の短縮になり効果を実感しました。
魅力
潮水・潮風にも強く頑丈なスピーカーマイクが魅力!
海上での業務なので、シケて海に出れないとき以外は、雨が降っても安全上問題がない波であれば海へ出ます。
屋外での作業がほとんどですので、Buddycomをハンズフリーで使えるスピーカーマイクの丈夫さと手袋をしてても使いやすい操作性が魅力だと思います。
風が強かったり、エンジン音のそばでも問題なく聞こえて、話せるので重宝しています。
今後の展望
ダイバー同士のコミュニケーションが海中でできたら便利
複数漁場で事業運営していくので、コミュニケーションツールとして引き続き利用していきます。
我々は、海の中での業務もあるのですが、海中はとても危険ですので、今後、海中のダイバー同士のコミュニケーションもBuddycomで出来るようになったらとてもありがたいですし、便利だなと思います。
高橋 誠 様
株式会社ツナドリーム五島
代表取締役社長
志田 宗久 様 株式会社ツナドリーム五島