JR東海が新幹線クルーの連携強化にAldioを採用、音声のリアルタイム共有を2,000グループで実現。
世界中の人々が美しくつながることをミッションに掲げる株式会社シアンス・アール(所在地:東京都中央区、代表取締役社長:平岡 秀一)は、独自開発した音声コミュニケーションアプリ「Aldio Enterprise(アルディオ エンタープライズ)以下Aldio」を東海旅客鉄道株式会社が採用したことを2019年4月16日付で発表いたします。
~迅速なグループ通話で、これまで以上にお客様対応力が向上~
東海旅客鉄道さま導入事例:https://buddycom.net/old-case/case07/
導入事例動画:https://youtu.be/CR2j9o75Wmc
同社独自のAldioの使い方
同社では平成30年3月のダイヤ改正より、東海道新幹線乗務員の乗務体制見直しを行い、1列車に乗務する車掌が3名から2名体制に変更。それに伴い、1人あたりの担当号車が拡大しました。そのため、今までとは異なった車内巡回動線となり、離れていてもお互いに何をしているか把握できる環境づくりが必要不可欠でした。
そこで同社は2018年にAldioの導入を開始。お客様からの連絡対応、車両故障対応、お客様案内が複数重なった時など、乗務員間で迅速に事象の共有ができ、大変スムーズに対応できるようになりました。また、グループを変えれば他列車にもすぐに連絡できるため、遺失物や他列車の切符が発見された等で連絡が必要な場合に当該の列車への連絡が大変迅速に行えるようになりました。
乗務員からは「他列車の切符が発見されたため当該の列車へグループ通話で直接連絡をしたところ、大変迅速に対応できた。」「トイレの連絡用ブザー、車両故障対応、旅客案内が複数重なったが、全ての内容を同時に対応することができた。」等、感想が上がっており、新幹線クルーの連携強化に効果が出ています。
今後は、グループ間で映像や文字での情報共有が図れるようにして、指令と乗務員間での車両状態の確認などでより迅速な対応ができるようにしていく予定です。
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エンドースメント
アプリの仕様に関して、開発元であるシアンス・アール様のご協力のもと、我々東海道新幹線乗務員が求める機能要望をすべて実現していただいたことで、とても使い勝手の良いアプリとなりました。そればかりか、運用開始後に判明した新たなニーズに関してもアプリ改良のご対応を頂き、大変満足のいくツールが出来上がりました。
東海旅客鉄道株式会社
新幹線鉄道事業本部 運輸営業部運用課 課長代理
野上 重和