株式会社リコー
リコーは、オフィス向け画像機器、デジタルサービス、ソフトウェア、商用・産業プリンティング製品、デジタルカメラなどを世界約200の国と地域で提供するグローバルカンパニーです。
日本
- 業界
- 製造
- 利用シーン
- 工場
- 利用開始時期
- 2020/12
Buddycom導入の背景
リコー沼津事業所の製造工場では、設備トラブルが起こった際に、PCへ文書と写真で記録を残していましたが、作業と作業の合間を見計らって入力業務を行う為、入力作業に負担が掛かっていました。 また、工場と事務所が離れている事もあり、毎回工場へ移動し設備の動作確認をしなければならなく、非効率な作業が発生していました。
Buddycomを導入した理由
Buddycomは社給のスマートフォン(iPhone)で、音声テキスト化によりハンド入力しなくても話すだけで履歴(音声・文書)が残せる事、映像共有機能により遠方に居てもリアルタイムに設備状態の情報共有が可能な事から、現場の課題を解決出来るツールと判断しトライアルを経て導入しました。
導入後の効果は?
1日の入力作業時間が39分、移動時間が12分削減
ハンド入力から音声入力に変わった事で、1日当たりの入力作業時間が39分削減、現場確認の移動時間が12分削減する事が出来ました。
作業者が発見した気付き(不具合)に対しリアルタイムで音声と映像の情報共有出来る事から、迅速で的確な指示が出せる様になり、作業者の安全確保・品質不良の未然防止にもつながっていると感じています。
Buddycomを導入することにより、グループ全体にリアルタイムで情報を確認でき、不具合を最短で理解して修繕に取り掛かることができるようになりました。 製造工場にて従業員の2階と3階への移動がなくなったことも大きなメリットで、修繕時間の短縮にもつながっています。
また、スマートフォンがあれば直ぐに操作出来る手軽さが現場作業者に好評でした。 聞き逃しても履歴がしっかり残るので情報の抜け漏れが発生しない事も魅力です。
管理においても、時系列に履歴が残っているので何時何が起こったのかバックチェックもしやすく作られていると思います。
利用シーン
製造工場で、音声と映像を使った情報連携をしています
今回導入させて頂いた製造工場では、1人で10数台のロボットを稼働させ生産をしている自動化ラインであり、交代勤務制で24時間稼働生産を行っております。
生産の遅延が起こらない様、日ごろから製造部署と技術部署で情報共有を行っており、設備状態を連絡したり保全計画の調整をしております。
設備トラブルの再発防止・予防保全を計画する際にはトラブルの発生した原因の特定が必須になる為、現場ではトラブル発生時、Buddycomのライブキャストで設備の動画を撮影し設備の状況を映像で保管すると共に、出勤者へグループ通話にてリアルタイムに情報共有を行っています。
また、交代勤務では当直に起こった出来事を抜け漏れ無く次直に引継ぎを行う為、Buddycomで撮影・共有した動画を元に引継ぎを実施しています。
Buddycomには音声テキスト化機能がありますので、パソコンやスマートフォンで文字を入力しなくても話すだけで履歴が残るため、引継ぎ内容の正しい伝達に重宝しています。
今後の期待
センサーとの連携で有事の際のリスク回避の実現に期待
単独で管理しているデジタルツールとの連携による、更なる生産性の向上を考えています。 現在工場は少人数体制ですが、有事の際、従業員を発見できないと言ったおそれがあるため、従業員の安全確保をBuddycomを通して実現したいです。
スマートウォッチ等の加速度センサーで転倒等を検知し、Buddycomのグループに一斉送信等の機能があれば、そういったリスクの回避につながると思いますので、期待しております。
稲葉 知久 様
株式会社リコー
RRDP CMC事業本部 第一トナー事業センター 第一生産室 TP生産二グループ