- 業界
- エアライン
- 利用シーン
- 整備
- 利用開始時期
- 2018/2
Buddycom導入の背景
過去、専用のIP無線機を使用していましたが、無線機はサイズも大きく重量もあるため、持ち歩く整備士の負担となっていました。 また、24時間運用の現場に対し、無線機の充電が追い付かないため、配備台数が増加し、管理が難しくなっていました。
Buddycomを導入した理由
整備士には既に整備情報の共有のため、スマートフォン(iPhone)を配備していました。Buddycomでは、スマートフォンで無線機と同様の通信ができること、スマートフォンへの機能集約により持ち歩く端末数を削減できることから、採用を検討しました。 また、周辺機器の選択肢が多く、悪天候下で使用する弊社に有効であると判断できた事も導入の理由です。
導入後の効果は?
専用の無線機を持ち歩く必要がなくなったことで、整備士の負担が減り、さらに、1台あたり月額数千円の節約になりました
整備士が持ち歩く端末数を減らす事ができ、荷物の重量を500g軽くできたのは大きなメリットでした。
また、Bluetoothのスピーカーマイクを併用することによって、騒音環境でも明瞭な通話ができるため、整備士のコミュニケーションに有効でした。音質も、従来の無線機のような機械的な音声ではなく、非常にクリアで個人を特定しやすいです。
コストも以前に使用していた無線機との比較で、1台あたり月額数千円の節約になりました。
利用シーン
航空機の着陸後、離陸までの間に行う点検で、整備士同士の連絡に使用しています
お客さまの乗る飛行機の安全を守りながら、遅延を最小限にするよう、整備士同士の連絡に使用しています。具体例としては、点検中に修理や交換が必要と判断した場合に、Buddycomを通して部品の搬送や作業者の要請を行っています。
また、飛行機のエンジンが回った騒音下の中で連絡を取る場合でも、Buddycomを活用しています。
導入前の課題
品質や安定性に問題があるのではないか、と整備士からの不安がありました
Buddycomを利用することとなる整備士から、専用無線機から変更すると品質や安定性に問題があるのではないかという不安の声がありました。
しかし、トライアルとして実際の整備作業で使用してもらう事でその懸念は払拭されました。
今後への期待
Enterprise向けのサービスとして、音声テキスト化、翻訳機能に期待しています
日々進化していくBuddycomの機能ですが、特にマルチグループ受信、音声テキスト化、翻訳といった新機能に大変興味を持っております。
井上 真一様
株式会社JALエンジニアリング
整備計画部 施設設備管理グループ
関 康久様
株式会社JALエンジニアリング
運航整備部 国際運航整備室