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海老名市消防本部

利用シーン

災害対応・広域連携・イベント警備

導入前の課題

災害時の通信途絶リスク

無線機や電話、チャットを利用することによる、情報の分散

消防DX推進による、報告業務の負担増加

導入ポイント

Starlinkによる衛星通信確保

音声と映像による現場状況のリアルタイムな共有

自動で録音・文字起こしされることで記録が残り、報告書作成を効率化

Android、iPad、Windows PC

グループ通話、通話履歴の再生、音声テキスト化、チャット機能、画像の送受信、ライブキャスト、マルチグループ受信

SIM、Wi-Fi、衛星通信

Buddycom Open、AINA PTT Voice Responder 2

どのような現場でBuddycomを活用していますか?

災害現場からイベント警備まで多用途活用

突発災害や大規模イベントでは、同時多発する判断と連絡が現場を圧迫します。

そこで海老名市消防本部は、指揮隊・ドローン隊・本部をBuddycomで常時接続することで、音声・映像・位置情報を一元的に共有し、誰がどこで何をしているかが即座に見える化しました。

端末は、スマートフォンとipad、災害対策室のモニターやPCで使用しています。
また、BuddycomはWindows版パソコンでも利用できるため、事務所のモニターでライブキャスト映像を映し、複数人で状況を把握できます。

結果、現地確認の手戻りや確認の往復は減少し、イベント警備では複数部署への連絡が滞らず、初動の一手が迷いなく打てる体制に変わりました。

平時の訓練から日常業務まで同じ手順で運用することで、非常時にも“いつも通りに動ける”ことが最大の安心につながっています。

Buddycom導入の背景について教えてください

能登半島地震派遣で痛感した通信途絶リスク

能登半島地震の被災地派遣を通じて、災害時には通信インフラが途絶し、意思決定が遅れるリスクが明確になりました。

災害時には少人数での活動を余儀なくされる一方、報告書を作成するために常に記録を取り続けなければならない負担があります。
特に近年、消防DXを進める中で情報過多となり、写真を送るためのスマホ操作や、報告の文章を入力することの作業が増えたと感じていました。

従来の無線機・電話・ビジネスチャットでは情報が分散し、伝達に時間がかかる場面も多く、確実で迅速な情報共有手段の必要性が高まりました。

そのような危機感のもと、音声テキスト化やライブキャストなど多機能なアプリケーションであるBuddycomと、衛星通信サービスStarlinkを組み合わせた新たな通信基盤の導入を決めました。
通信前提を見直すことで、判断は早く、記録は自動で、連携は広域へ――という、災害対応の当たり前を一段押し上げます。

Buddycomの導入効果を教えてください

映像・音声・位置情報を駆使し、少人数でも迅速に対応

音声で常時連絡できる体制にしながら、現場の状況を適時に映像で共有。
位置情報で隊員配置を俯瞰し、録音・文字起こしが自動で記録を残す。
この一連の流れが、少人数の現場でも“迷わず動ける”ことを実現しました。

報告書作成は活動と同時ではなく余裕のある時に、確認のための再移動は最小化。
結果として、初動の質と活動密度が上がり、隊員の心理的負担は下がりました

Starlinkで運用する利点を教えてください

衛星通信で途絶えない情報共有と広域連携を実現

大規模災害によって地上通信網が途絶しても、Starlinkが通信の“最後の砦”としてBuddycomを生かし続けます

これにより、災害協定を結ぶ県外市町村との広域連携も可能に。
「届かないかもしれない」という不安は「確実に届く」という前提に置き換わり、的確な判断と現場対応を実現します。

通信が途絶えない――それだけで、指揮はシンプルに、動きはダイレクトに、成果はブレなくなる。
消防行政における通信の在り方を大きく変える一歩となりました。

海老名市消防本部
導入担当者のコメント

Buddycomを活用することで、工数の削減に繋がり、現場での情報共有が迅速かつ確実なものとなりました。特に緊急消防援助隊派遣時やドローン隊等では、少ない人員でも効率的な活動を図れると考えています。

今後は、他部署との連携での活用を増やすとともに、kintoneとカンタンマップとの連携、ウェアラブルカメラ・スピーカーマイクなど現場に適したデバイスの拡充を進めてまいります。

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