取材日:2025/03/25

社会医療法人財団慈泉会 相澤病院
- 利用シーン
手術センターにおける各関係者とのコミュニケーション
- 導入前の課題
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所在把握の難しさ:手術後や次の手術の準備をするスタッフを探すのが大変だった
リーダーの負担大:連絡がPHSに集中し、繋がりにくいことが多かった
スタッフ連携不足:手伝いが必要な時、他のスタッフを探すのに時間がかかり、業務の遅れが生じることがあった
若手スタッフの不安:イレギュラーな事態への対応に不安を感じていた
情報共有不足:各スタッフが他の手術室の状況やスタッフの業務内容を把握できていなかった
無駄な時間と動作:スタッフの探索や連絡に時間と労力がかかっていた
- 導入ポイント
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連携が迅速に出来るようになり、時間のロスが大幅に減少
話した内容が文字起こしされるため、聞き逃した情報も後から確認できる
管理画面が非常に分かりやすく、アプリも使いやすかった
軟骨電動ヘッドセットBuddycom Openは、耳を塞がないため周りの音も聞こえやすく、使い勝手が良かった

iPhone

グループ通話、個別通話、通話履歴の再生、音声テキスト化、マルチグループ受信、ファンクションボタン割り当て、辞書登録

SIM、Wi-Fi

Buddycom Open、ファンクションボタン搭載Bluetoothマイク(MKI-P3)

どのような現場でBuddycomを活用していますか?
手術センターではPHSの利用をやめ、Buddycomに切り替えました
手術センターにて、医師、看護師、看護助手、中央滅菌室スタッフ、リカバリー室スタッフ、臨床工学技士、放射線技士など、30名のスタッフがコミュニケーションツールとしてBuddycomを使用しています。
その結果、従来PHSをメインに使っていた内線電話は半分に減り、スムーズな情報共有が可能になりました。

Buddycomの導入前、どのような課題がありましたか?
PHSは1人にしか連絡できないため、時間のロスが発生
病院の手術センターでは、スタッフの所在把握が難しく、連絡手段がPHSや固定電話に限られているため、様々なコミュニケーション課題が発生しています。
緊急手術の際、担当者への連絡に時間がかかり準備が遅れる、応援が必要な際も同様にスタッフ確保に手間取るなど、迅速な対応が求められる場面で支障が出ています。また、機器トラブル発生時の対応の遅れや、各手術室の状況やスタッフの業務内容の共有不足も課題です。
これらの結果、リーダーの連絡負担が増大し、若手スタッフはイレギュラーな事態への対応に不安を感じています。 全体として、スタッフの探索や連絡に無駄な時間と労力が費やされています。

Buddycomの選定理由を教えてください
会話内容を文字起こしするテキスト化機能が決め手でした
当院手術センターでは、サイエンスアーツ社の「Buddycom」を導入しました。
選んだ理由は、医療現場のニーズに合った機能が充実しているからです。
クリアな音声で会話できるのはもちろん、会話内容が自動で文字起こしされるので、聞き逃しがあっても後で確認できるのが大変便利です。
また、手術中は手が使えないため、ハンズフリーで操作できる機能は、業務効率の向上に大きく貢献すると期待しています。
さらに、Buddycomは管理画面が見やすく操作しやすい上、設定も簡単です。
専用のイヤホンマイクが用意されているのでBluetooth接続も安定しており、特に医療業界で国内初の採用となる軟骨電動ヘッドセットBuddycom Openは、音声通信はもちろん、耳を塞がないため周りの音も聞こえやすく、使い勝手が良い点も決め手となりました。
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導入効果はありましたか?
リーダー看護師の移動回数は26%減少、医師の手術室滞在時間は51%増加
手術センターにインカムアプリを導入した結果、特に看護師の業務効率が向上しました。
位置情報ビーコンを使った動線分析とアンケート調査から、外回りやリーダー業務を担当する看護師は、手術室内の滞在時間が増え、手術室から出る時間と移動回数が減ったことが分かりました。
これは、インカムによるリアルタイムの情報共有と迅速な指示伝達のおかげで、業務に集中でき、手術室運営が効率化されたためと考えられます。
さらに、インカムは情報共有のスピードアップだけでなく、多職種間の連携促進や、スタッフが安心して発言できる環境づくりにも貢献しました。
インカムは手術センターのスムーズな運営に役立つ有効なツールと言えるでしょう。
ご利用いただいているお客様

社会医療法人財団慈泉会 相澤病院
導入担当者のコメント
当院では、DX推進の一環として、現場の声を重視し手術センターにBuddycomを導入しました。
従来のPHSや固定電話によるコミュニケーションでは、情報伝達の遅延やスタッフの所在把握に課題がありましたが、Buddycomの導入によりリアルタイムな情報共有が可能となり、業務効率化に成功しました。
音声通話に加え、チャット機能を活用することで、手術センター全体の連携強化を実現しています。
今回の導入は、現場主導のDX推進の良い事例であり、今後も現場の声を反映させながら、更なる医療サービスの向上を目指します。
社会医療法人財団慈泉会 相澤病院
ご導入担当者様